こんにちは歯科医師の長瀬です。
お口はなぜきれいにしていなければいけないのか?
それはお口の中は細菌が非常にたくさんいるからです。
歯垢1gには約100000000000匹(1000億)の細菌がいます。
おそろしい数です。
お口は食べ物の通り道であり、空気の通り道ともつながっています。
そうです。これらの通り道にお口の細菌が入りこみます。
もっとも困ることはこれらが肺に入り込み肺炎を起こすことです。
通常は気道に異物が入り込むとせきで取り除かれますが、この作用が弱まると気道に異物が入っても取り除くことができなくなり、肺炎が起こります。
このような肺炎をごえん性肺炎と呼びます。
ご年配になるにつれ、せきの力が弱くなり、ごえん性肺炎の危険性は高くなります。
お口をきれいにすると、お口の中の細菌が減り、ごえん性肺炎になる危険性を下げることにつながります。
ごえん性肺炎の危険性を少なくすることがお口の中をきれいにする目的の1つといえます。