お子さまの歯並びが気になる方へ

当院では、お子さまの成長を利用した無理のない治療をご提案します。

小児矯正

歯並びが整っていない不正咬合は見た目が整っていないだけでなく、うまく噛めないため上手に物を食べることができなかったり、しゃべりにくく発音が悪くなったり、舌足らずなしゃべり方になるなど、お子さまの成長にさまざまな悪影響を与えます。

また歯並びが悪いことがコンプレックスとなり、人前で笑ったり話したりすることに消極的な性格になることもあります。心身ともに健やかな成長には早めの矯正治療が必要です。当院は、将来を考えた小児矯正でお子さまの伸びやかな成長のお手伝いをいたします。

メリットが大きくリスクが少ない小児矯正をお勧めします

小児矯正小児矯正の特徴は、歯やあごの成長や発育を利用して治療が進められるため、成長してからの矯正より、理想的な良い位置にスムーズに治すことが可能になることです。歯並びだけでなく、顔立ちを引き締めることも期待できます。

大人になってからも矯正治療は可能ですが、抜歯が必要になることも多く、顔立ちを整えるためには外科的な手術が必要になることもあります。お子さまの将来やご家族の負担を考えるとメリットが大きく、リスクが小さくてすむのが小児矯正なのです。

●小児矯正のメリット
・あごの成長を利用して、その位置や大きさを治すことができる
・永久歯への生え替わりを利用できる
・あごの骨を動かすこともできるので、自然な顔立ちに整うことが期待できる
・さまざまな種類の装置が利用できる
・装置を使う時間が確保しやすい
・将来、永久歯の抜歯を少なくすることができる
・歯磨きもしやすくなり、むし歯や歯周病が予防できる
・よく噛めるようになるので、内臓へ負担も軽くなる
・歯並びがコンプレックスになることも軽減できる
・トータルな矯正費用が抑えられる

●デメリット
・治療を受ける本人の自覚が低いことがある
・中学生以降まで続くことがあるので治療期間が長くなる

将来を考えながら、お子さまの負担の少ない矯正を行います

小児歯科まず骨格の検査を行い、両親のお顔立ちを確認し、お子さまの年齢や成長、性格、生活習慣などを検討し、「歯磨きがどの程度できるか」や、治療への協力具合なども勘案して治療計画を立てます。将来、Ⅱ期治療を行う際に非抜歯で矯正できるように骨格の成長発育を促し、お子さまの負担をできるだけ軽く、最も効果が出る装置をご提案します。

治療期間中のむし歯対策を重視します
矯正治療中は定期的な診療とメインテナンスを行い、毎回むし歯予防としてフッ素を塗布するとともに、効果的で続けられる歯磨き指導を行います。お子さまの体調や生活スタイルの変化にも柔軟に対応し、矯正治療がよい形で継続できるように心がけています。さらに矯正治療の進行度や、お子さまの成長をきめ細かくチェックし、将来の治療(Ⅱ期)へスムーズに移行できるように配慮しています。

歯並びに影響する習癖も改善し、自然に整った歯並びを導きます

小児矯正お子さまの歯並びについては、指しゃぶりや頬づえ、爪噛み、唇を噛む、口呼吸などの習癖が原因となり、あごや顔の成長に悪影響が出ている場合が少なくありません。特に問題となるのが口呼吸です。口呼吸でよく口を開けている子どもは舌で下あごを押して横に広げるので、上あごが狭くなり、前歯がガタガタになりやすく、また口腔周囲筋の機能、舌の動きや骨の発育にも悪い影響を与えます。口呼吸の習慣を治さずに矯正で歯並びを治しても、結局後戻りしてしまいます。

口腔周囲筋トレーニングやスマイルトレーニングで
当院では、正常な発育を促すために、口のまわりの筋肉や舌の筋機能療法(口腔周囲筋トレーニング)やスマイルトレーニングを行い、歯並びに悪い影響を与えるクセや習慣を改善しながら、自然できれいな歯並びへと導く治療を行います。

●歯並びや話し方に影響を与える悪習癖(悪いくせや姿勢、習慣)
・口呼吸
・頬づえをつく
・爪噛み
・指しゃぶり
・うつぶせ寝

●不正咬合が影響するトラブル
・滑舌が悪い
・舌足らずなしゃべり方
・吃音

お母さま方と一緒にお子さまの成長を見守ります

小児矯正小児矯正では、反抗期や思春期の難しい年頃を乗り越えることが必要です。当院では、お母さま方と共にお子さまの成長を見守り、信頼関係を育みながら治療を行います。お子さまがどうしても嫌がる時や、歯磨きが行き届かない場合は治療を中断し、成長を待ってから再開するなど柔軟に対応しています。

受験や学校生活にも配慮して、お子さまを応援します
矯正治療に適した期間は、学校生活や習い事、受験など生活にも変化が多く、お子さまにとってもとても忙しい時期にあたります。当院では、あらかじめ受験の時期を考慮して治療を進めたり、テストや部活動などにも配慮して診療を行います。口元に相手の手や足が当たることがある格闘技や球技などの場合は、装置をガードする歯科用マウスピースをご用意し、部活動や体育もスムーズに続けられるように対応します。

保護者の方に知っておいていただきたいこと

遅くとも6歳までに、歯並びのチェックをしましょう
早期にあごの成長を促すような矯正をしておいた方が良いか、しばらく成長を見守る方が良いか、専門家である矯正歯科医のチェックが必要です。特に、親御さんや上のご兄弟(姉妹)の歯並びが悪く心配な場合などは、早めに診察を受けられることをお勧めします。

様子を見守る場合も、お子さまの成長は早いため、1年に2〜3回のチェックを受けてください。乳歯の受け口(反対咬合)は永久歯への生え替わりの時期に自然に治ることもありますが、歯並びが気になる場合、6歳までに矯正歯科医の診断を受けましょう。

乳歯を大切にすることが、永久歯の歯並びにつながります
歯と歯の間がむし歯になると乳歯のすき間が狭くなり、永久歯の生え方にも悪影響を及ぼします。将来のあごの形や歯並びに関わる乳歯のむし歯にも注意が必要です。また、口呼吸や指しゃぶり、爪噛みなどの悪習癖も歯並びに悪影響を与えますから、気になるクセや習慣は早めに治しましょう。

永久歯の生え方にも注意しましょう
乳歯の時は問題が無かったのに、永久歯の生え方が悪いことや舌のクセがきっかけで、受け口になってしまうことがあります。また乳歯が抜けていないのに、乳歯の下から永久歯が生えてくることがあります。乳歯から永久歯への抜け替わりの時期は定期的にチェックを受け、早めに適切な治療や処置が受けることが重要です。

反抗期や思春期をうまく乗り越えましょう
小児矯正は、反抗期や思春期など"難しい年頃"と重なります。特に男の子は矯正治療を嫌がるケースも増えます。一方、だんだん自分の外見などが気になる年頃となり、歯並びの悪さがコンプレックスになることもあります。

矯正治療を適切に進めていくためには、お母さま方のがんばりも必要ですし、がんばりすぎて逆効果になることもあります。ご家族と私たちで連携しながら、お子さまの成長を見守り、上手にリードしていきましょう。
お悩みや気になることがあれば、いつでもご相談ください。

当院の小児矯正の流れ

【小学生 6歳〜】歯並びをチェックし、本格的な矯正治療(Ⅰ期治療)を始めます小児矯正の流れ
乳歯の歯並びや咬み合わせを診察し、歯の成長発育に問題が起こりそうな場合や、後から生えてくる永久歯に悪影響を及ぼしそうな場合、治療しておけば永久歯の矯正治療の必要が無くなる可能性が高い場合などは、「歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)」を使う簡単な矯正治療やあごを広げる「床矯正」など、予防的な矯正治療をお勧めしています。また原因に対するアプローチがしやすい時期なので、唇や舌の筋肉のトレーニングや口呼吸など悪習癖を治すトレーニングも行います。

その後、乳歯から永久歯への生え替わりやあごの成長の様子を観察しながら、部分矯正や成長促進あるいは抑制を行います。この時期にあごを大きくする治療や、奥歯を後ろに動かす治療を行うことにより永久歯の歯並びが改善されるので、Ⅱ期治療の負担が減ります。歯の生え替わりの時期などは個人差が大きいため、治療開始時期は症状によっても異なります。

【中・高校生12歳〜】永久歯のⅡ期治療と、後戻りを防ぐ保定を行います小児矯正の流れ
全ての歯がほぼ永久歯に生え替わったら、生えそろった永久歯をきれいに整えるⅡ期治療を行います。使用する装置は、基本的に成人と同じもの(ワイヤー矯正・マウスピース型矯正装置)を使用します。通常約2年間治療を行い、その後きれいな状態をキープするために保定を行います。

小児矯正で使う装置

歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)ムーシールド
乳歯列期の受け口(反対咬合)の治療に使われる、筋機能を正常化し咬み合わせの乱れを整える装置です。就寝中にマウスピース型の矯正装置をくわえるだけという簡単な方法ですので、小さなお子さまにも負担が軽く取り組みやすいところが特徴です。

床矯正装置(拡大プレート)床矯正
口の裏側や粘膜部に付けるプラスティック製の床部分(レジン床)と、表側の歯を抑える金属線で作られた入れ歯のような形の装置です。永久歯列では補助的補正として、また後戻りを防ぐ装置として用いられています。

カウンセリングをおこなっております

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